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1. 血中ショートタリン値が高値を持続する症例は、多剤耐性のコントロール不良RA。
2. 寛解になった症例では、血中ショートタリン値も正常になっている。
3. MMP-3と比較して、ショートタリンの方がRA病態をより正確に反映する。
ショートタリン量、MMP-3、DAS28、腫脹関節痛(SJC)を経時的に測定し、正常値を1.0に換算(SJCは、腫脹関節痛+1とした。DAS28は、2.6を1とし、腫脹関節数(SJC)は、SJC+1とした。すなわち、正常の腫脹関節なしの場合は0+1=1と換算)した。
【症例1】 TCZ無効例
トシリズマブ(TCZ)で治療後も、DAS28, SJCも高く、MMP-3も高いままで治療効果は出ていない。ショートタリンは治療で下がりつつあるも、正常値になっていない。ショートタリン値とSJCはパラレルな動き。
【症例2】 IFXで寛解例
インフリキシマブ(IFX)開始後、SJCもDAS28も正常化し、ショートタリン量も正常値になった。MMP-3は比較的早い時期に正常化している。
【症例3】多剤無効例
アバタセプト(ABA)、ゴリムマブ(GOL)投与するも、SJC、 DAS28改善なく、MMP-3も高値のまま。ショートタリンも高値で経過している。
【症例4】IFX著効例
IFX投与後、DAS28は正常になり、寛解になったように見えるが、SJCが正常でなく関節腫脹がある。しかしMMP-3はすでに正常化している。ショートタリンは完全には正常値になっていない。